新鮮胚移植と凍結胚移植の違い

自然妊娠が難しい方が、体外受精や顕微授精を利用するケースが増えていますが、これは受精卵を培養して子宮に戻す、胚移植が行われています。ただ、この胚移植の方法には、新鮮胚移植というものと凍結胚移植の2種類があることをご存じでしょうか?この2つについて、初めて聞かれた方は、新鮮胚移植の方が妊娠する可能性が高いと思われるかもしれませんが、実は凍結胚移植の方が妊娠の確率が高いと言われています。その凍結胚移植について説明いたします。

(参照記事)卵子提供 - 海外クリニックの実施状況(ハワイ)

凍結胚移植とは?

体外受精や顕微授精では、女性の体から卵子を取り出して体外にて精子と受精させ、その受精卵を培養し、子宮内に戻していきます。採卵した周期で培養から胚移植まで行うのが新鮮胚移植で、培養した後、いったん凍結保存をして、時期を改めてより良いタイミングにて解凍してから胚移植をするのが、凍結胚移植となっています。採卵するために、排卵誘発剤を使って卵巣を刺激するので、女性の体が妊娠しにくい状態になっていることがあり、採卵してそのまま新鮮胚移植を行うよりも、凍結胚移植によって胚を一時的に凍結して、女性の体を整えてから移植した方が妊娠率が高くなるというメリットがあります。受精卵を凍結するにあたって、少し不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安全性がきちんと確保されている技術なので、杞憂は必要ありません。胚の細胞が傷つかないようきちんと凍結されるので大丈夫です。

着床時期とコストについて


移植してから約3日から5日後には着床が始まります。移植後、約2週間程度で、妊娠しているか否かを確認することができます。凍結胚移植の妊娠率は約35パーセント程度となっていて、新鮮胚移植の着床率より約15パーセント程度高くなっています。このように冷凍胚移植は妊娠率が高くなるので、早く体外受精を成功させたいという方に最適な方法です。ただ、新鮮胚移植に比べて、治療期間が長くなることや薬代などの費用が高くなってしまうということがありますが、そのコスト面を考慮しても凍結胚移植のメリットは大きいでしょう。